大人が意識を変える  

 川江亜希子(29)さんの勤務先の学童保育では、男女の区別をしないように子どもたち全員に「〇〇さん」と呼ぶようにしている。しかし、子どもたちと話していたり、おしゃべりを聞いていたりすると、「女の子なのに」「男の子なのに」と子どもたち自身が男女の区別をしている。自由に遊んだり、選んで良いのにも関わらず大人たちの意識が反映されているのであろう。 

 5歳の娘が、女の子と結婚したいと話してくれた。これを大人はどう思うか?私は、男女関係なく好きと言える素直な心が嬉しかった。 

 昨年末、世界経済フォーラムが発表した「ジェンダーギャップ(男女格差)報告書」で、日本は過去最低の121位だった。LGBTQなどの事も知られるようになってきたが、まだまだジェンダーの認識が低い。まずは大人から意識を変えていかないと子どもに浸透できない。