身近な社会問題をわかりやすく伝えるカルタを、ウェブサイトで無料公開されている。
制作者は「チャリツモ」(荒川区)代表でデザイナーの船川諒さん(36)。
2016年、敬遠されがちな社会問題を分かりやすく伝えるサイトを開設し、関心が寄せられた事柄を中心に、「社会問題見えるカルタ」として商品化。
テーマは多岐にわたり、その中にはLGBTQに関したものもある。
「あいしてる それをいいたい だけなのに なぜこんなにも くるしいんだろう(11人に1人がLGBTなどセクシュアルマイノリティー)」
カルタにしたきっかけは、船川さんが幼い頃に地元の埼玉県で郷土カルタに親しみ、そこから地元の伝統文化や名産品を知ったからだ。「カルタなら、遊びを通して異なる世代間で未来のことを話し合えるのでは」と考えたという。
クラウドファンディングで作成資金を集め商品を作成。2018年に販売したところ、半年で完売。改訂版を今年春に売り出す予定だったが、新型コロナウイルスの影響で見通しがつかず、ウェブでの無料公開に切り替えた。
船川さんは「カルタを通して身近な人と改めて社会観や価値観を話し合い、様々な事柄を考えるきっかけにしてほしい」と話す。
昨今、LGBTQに関しての理解は深まってきていると思うが、こういった商品を知るきっかけの一つとして、さらに多くの方に認知、理解してもらいたいと思う。
カルタはウェブ(https://charitsumo.com/karutalp)からダウンロードできる。(上田学)
コメント